熱帯魚・淡水魚

【アクアリウム】美しくカッコいい、バンデッドピラムターバを飼育してみよう

南米にはアクアリストを魅了する大型ナマズが数多く生息しています。

中でも美しさとかっこよさを兼ね備えたのがバンデッドピラムターバです。「バンピラ」の相性で古くから親しまれています。

大きくなりすぎない生き物なので150㎝程の大型水槽が準備できれば障害飼育できます。

今回はこのバンピラの飼育についてまとめてみました。

バンデッドピラムターバの魅力

人食いナマズとして紹介されるピライーバのような風格が楽しめる魚です。

この魚の魅力は柄にバリエーションがあり自分好みの魚を探せる事です。

特にバンドが見られる魚をゼブラヴァボン、フラッシュゼブラキャットと分けて販売されています。

成長するにしたがってバンドや体色の濃さがどんどん変わるので変化を楽しむことも出来ます。

まるで戦闘機のようにかっこ良いフォルム。尻ビレから流れるように伸びたフィラメント。

観る者を魅了するかっこ良いナマズです。

ナマズの特徴とは

バンデッドピラムターバを含むナマズの一般的特徴・生態についてまとめてみました。

Ⅰナマズの形態

ナマズの特徴として口辺部に長い髭をがあります。これは猫の髭と同じ役割を持ち、自由自在に動かすことができます。

対象物との距離や、硬さや大きさなどを測る機能を持っており、ナマズは視力が悪いためその欠点を補填するものです。

また、振動を感じ餌を探しだす機能も持っています。

鱗を持たず、体中をぬるぬるとした粘液で覆われています。

Ⅱナマズの生態

ナマズは夜行性で肉食魚です。食に関して非常に貪欲な魚で、飼育する際には他の魚と混泳させると捕食されるため単独飼育が良いですね。

ナマズ同士でも共食いをすることがあります。注意が必要です。

寒い時期は動かず、水温が10℃以上、30℃の高い温度を好みます。温度が低いときは岩陰などに隠れ動きません。なので水温調整が重要になります。

バンデッドピラムターバの飼育の難しいところ

バンデッドピラムターバを飼育する際、最も苦労する点が2つあります。

Ⅰ稚魚の扱いは丁寧に

バンデッドピラムターバでもっと苦労するのは稚魚の時期です。
鱗を持たないため白点病に掛かりやすいです。神経質で水質にもしっかり管理しなくてはいけません。少しの傷から水カビ病になることも有ります。

また成長してもしっかり餌を食べさせないと痩せてしまって立て直すのが難しくなってしまいます。大型魚とは思えない程デリケートなのです。

【白点病になってしまったら】

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私の白点病になった場合の方法ですが、白点病になった場合は塩を投入して様子を見ます。

ナマズの仲間は薬品に弱いので出来るだけ使用は避けて下さい。

どうしても白点病が治らず約束させる必要が有る場合は自己責任になりますが規定量の1/3を投入して下さい。

Ⅱ臆病な性格ゆえ暴れてしまう

2つ目は驚くと突進して鼻をぶつけてしまう事です。大型ナマズとは思えない臆病な性格なのです。

うなぎ同様、傷ついたところから菌が入り病気になるので十分注意しましょう。

よく暴れてしまうこともあるので水槽の蓋は必須です。

成魚は60㎝を超えてきます。

幼魚の可愛らしさからは想像できないでしょうが立派な大型ナマズです。
水も汚しますし酸欠にも弱いのでしっかりとした設備での飼育が基本となります。

バンデッドピラムターバの飼育方法

Ⅰ飼育環境

稚魚のうちは白点病防止の観点から水温は高めの30℃で水質は弱酸性から中性の間が好ましいです。

水槽のサイズは巨大化しないとは言え、80cm前後まで成長しますし、成長速度も早いので大型(おおよそ120cmほど)の水槽での飼育がいいですね。
驚くと突進しますからレイアウトは諦めてください。

少し神経質な一面と共食いの危険性が有りますから単独飼育がお勧めです。

Ⅱ餌のやり方

30℃くらいの温度ですと餌食いも抜群です。ただし、その分水質の悪化も早くなります。
pHが低くなると肌荒れを起こしやすいので濾過槽にサンゴを入れてpHの急降下を抑えて下さい。

小さい頃はアカムシを好むのでお腹いっぱい食べさせてください。
ただ、アカムシだけでは栄養が偏ってしまうのでアカヒレやメダカが食べられるサイズまで成長したらすぐ切り替えて下さい。

バンデッドピラムターバが30㎝超えれば丈夫になります。
その為、常に餌が泳いでいる状態で飼育して一気に危ない稚魚のサイズを乗り切ます。

10㎝の稚魚が30㎝に成長するまではほぼ1年です。
恐ろしく餌代が掛かります。

30cm超えれば非常に丈夫になるので餌を抜いて人工飼料や冷凍餌に切り替えます。

生き餌を投入するタイミングで口元に落としたり2週間ほど餌を抜いて様子を見て下さい。

夜行性のナマズですから寝る前に人工飼料や冷凍餌を投入して翌朝残っていたら取り除く作業を続けます。
個体差が激しく簡単に餌付くものと全く餌付かない魚が居ます。この辺りは完全に運次第です。

水流にクリルや肉食魚用のペレットを上手く乗せてあげれば食いつくことがあります。
冷凍のアジやキビナゴの方が餌付く可能性は高いです。

基本的に生餌飼育となりますから餌代は覚悟が必要です。

Ⅲ水質管理

水も汚しますのでベアタンクがお勧めです。
濾過はオーバーフローシステムが一番です。

上部濾過でも問題ありませんが前に水質をチェックして下さい。
硝酸、亜硝酸の濃度、pHに急な変化が付かないよう注意が必要です。
前述しましたが、サンゴ砂を濾過槽に入れておくとpHの急降下が防げます。

酸欠に弱い魚ですし水の流れを好む性質があります。
Rioポンプのような水流が起こせる設備を付けてあげると魚も落ち着きます。

バンデッドピラムターバを飼育してみて感想

大型魚はナマズ類を含めて多くの種を飼育してきました。
10㎝の稚魚を30㎝まで一気に育て上げるところまでは上手くいきました。しかしここからが問題です。

全く人工飼料や冷凍餌を口にしません。
2週間餌を抜いても全く反応しないのです。

毎回、飼育者の私が根負けして金魚を投入する結末。
このサイズになると1週間に100匹の金魚を与えても4日で無くなります。
流石に財布が持ちません。

どうしようか困っていた時、あるTV番組でアマゾンの漁師が魚の切り身で漁をしていました。
するとバンデッドピラムターバが掛かったのです。
この作戦はいけると思いました。

冷凍アジの尻尾に釣り糸を縛って釣り作戦決行です。
咥えて力が掛かれば餌だけ抜けるように縛りました。
部屋を暗いして目の前でアジを動かしました。
全く見向きもしない日が1年過ぎました。
生餌をあげて2週間餌を抜いて釣り作戦の繰り返しです。

ある日、同じようにアジを口元で動かすとひげで触って確かめています。
口をパクパクさせて水を吸い込み匂いを確認しています。
次の瞬間、一気にアジを飲み込んでくれます。
一度食べられるものと覚えてしまえば後は簡単です。
毎晩、寝る前に冷凍アジを放り込んでおけば翌朝に食べてくれるようになりました。

これほど餌の切り替えに悩んだ魚は過去に居ません。
しかし、釣り作戦を教えてくれたよき相棒です。
今でも単独飼育で150㎝水槽を独り占めしています。
意地っ張りですかなかなか憎めない魚です。

混泳に関してですがバンデッドピラムターバはケースバイケースです。
まず、同じ形をしたナマズ類との混泳は縄張り争いをしますので無理です。同種間も無理です。

混泳させるなら生活圏が被らないアロワナや大人しい大型バルブ類がお勧めです。

ただし、臆病になり餌を食べなくなる可能性があります。
しっかりお腹が膨れているかチェックしながら混泳を楽しんで下さい。

もし髭がとれてもある程度再生します。

まとめ

バンデッドピラムターバ飼育のポイントは弱い稚魚の時期を一気に成長させて乗り切る事です。

冷凍餌や人工飼料への切り替えは根気よく行ってください。

寿命も10年以上ですし、バンデッドピラムターバ最大の魅力は美しさとカッコ良さです。加えてつぶらな瞳は愛嬌も抜群です。

そこそこ大型の水槽が必要ですが置ける環境下でしたら是非ともオススメしたい種類です。

ただ、なんと言っても辛いのは人工飼料に餌付きにくいお金の掛かる魚です。

しかし、成魚の迫力はアロワナやポリプテル以上です。大型ナマズ独特のかっこ良さを十分味わえるナマズです。

幼魚の可愛らしさが段々とかっこ良さに変わっていく姿を楽しみながら飼育できる魚ですので、ぜひ飼育してみてください。