熱帯魚・淡水魚

【アクアリウム】独特の形と模様が魅力的!スポッテッドナイフフィッシュの飼育方法

ゆらゆらと優雅に泳ぐ姿に魅せられてスポッテッドナイフフィッシュの飼育を始めました。

古代魚であり、他の魚とは全く違う形と身体模様は特徴的で毎日見ていても飽きません。
また、大型魚のダイナミックな捕食シーンはかっこ良いの一言です。

スポッテッドナイフフィッシュの生態

スポッテッドナイフフィッシュ(クラウンフェザーバック、Chitala ornata)は、インドシナ半島のラオス、タイ、カンボジア、ベトナムの各国に分布している淡水魚で、メコン川やチャオプラヤー川、メークローン川といった河川から記録があります。

案外知られていないのですが、最大100cmに達する大型の淡水魚で、縦に平べったく背側が大きく張り出した体型に、尾鰭まで繋がっている長大な臀鰭を特徴としています。臀鰭に比べて、背鰭と腹鰭は小さいために、ほとんど目立ちません。
 
体色は全体が銀白色ですが、体の後部の臀鰭の上に、白く縁取られた目玉模様のような黒い斑紋が並んでいます。この斑紋は成長と共に縮小してゆくため、大型の老齢個体の中にはほとんど見られない場合もあります。

 スポッテッドナイフフィッシュは分布地域の河川や湖沼に生息し、夜行性で日中はほとんど活動しません。肉食性の魚で、小型の魚類や甲殻類、昆虫を捕食することが知られています。

 増殖期は6月から10月にかけての雨季で、増水した氾濫原の森林地帯に産卵し、雄は卵を守る習性が知られています。

ナイフフィッシュの種類

スポッテッドナイフフィッシュを含むナギナタナマズ科は、巨大な淡水魚として知られているピラルク(Arapaima gigas)やシルバーアロワナ(Osteoglossum bicirrhosum)、長く突き出した奇妙な鼻が特徴的なエレファントノーズフィッシュ(Gnathonemus petersii)などと共にアロワナ目を構成しています。
 
アロワナ目の魚は、古い時代から形態がほとんど変化していないため、俗に古代魚と呼ばれることも多いですね。

その中でもナギナタナマズ科はアフリカ大陸に起源を持つとされ、スポッテッドナイフフィッシュを含むChitala属には他に、インド亜大陸に分布するガンジスナイフフィッシュ(クラウンナイフフィッシュ、Chitala chitala )、インドシナ半島のメコン川水系に分布するロイヤルナイフフィッシュ(インドチャイナフェザーバック、Chitala blanci)、インドネシアのジャワ島に分布するロピスナイフフィッシュ(ジャイアントフェザーバック、Chitala lopis)、同じくインドネシアのボルネオ島やスマトラ島、マレ半島から報告のあるChitala borneensisとChitala hypselonotusの2種が属しています。

また別属として熱帯アフリカに広く分布するアフリカンナイフフィッシュ(Xenomystus nigri)、インド亜大陸からインドシナ半島にかけて分布するインディアンナイフフィッシュ(ブロンズフェザーバック、Notopterus notopterus)、西アフリカに分布するアロワナナイフフィッシュ(Papyrocranus afer)とコンゴブラックナイフフィッシュ(Papyrocranus congoensis)が存在しています。

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スポテッドナイフフィッシュの飼育の注意点

Ⅰナイフフィッシュは白点病にかかりやすい

夜行性の魚なので、昼間は流木や岩などの陰に隠れてひっそりとしています。夕方から朝方までにかけては元気よく活発に泳ぎます。
寿命は10年以上生きることもできますので長く飼育することができます。

ただし、この魚は稚魚の時は弱く白点病に掛かりやすいのが難点です。

白点病とは魚の体が白い点で覆われてしまう病気である。観賞魚が発病する代表的な病気の一つ。
自然界にも存在するが、水槽など閉鎖的な環境において問題となることが多い。
淡水、海水両方において発生する病気である。 〜ウィキペディアより〜

【白点病になってしまったら】

Ⅱ食欲旺盛のため餌代がかかる

肉食魚ですから主な餌はメダカや金魚のような生き餌を好みますが、人工飼料でも飼育することが可能です。人工飼料をなかなか食べない場合は少しずつ慣らしていくしかありません。

良く食べるので餌代がかなり掛かります。
良く食べるという事は水をそれだけ汚します。
しっかりと濾過が効くシステムを組んであげる必要があります。

Ⅲ気性が激しいため混泳が難しい

小さい頃は大人しいのですが大きくなると気性も荒くなります。
かなりの頻度で喧嘩を仕掛けます。

アロワナと同様にナワバリ意識が強く、同種間の混泳は出来ません。
しかし、水底にいて動きの少ないタイプの底生魚との混泳の相性は悪くないようです。

混浴相手は打たれ強い魚を選んで下さい。
傷つけられたくない魚とは混泳させない方が無難です。

また、小さい魚は捕食してしまうのでよくありません。
ある程度大きめの魚と混泳させましょう。

スポテッドナイフフィッシュの飼育方法

Ⅰ白点病防止のために大きめの水槽と水質を良くする仕組みを

稚魚のうちは白点病防止の観点から水温は28℃以上に設定して飼育します。

30㎝程に成長するまでは生き餌をしっかり与えます。
このサイズになれば病気にも強くなり飼育がぐっと楽になります。
餌代を抑えるために大型魚用の人工飼料やクリルに切り替えても問題ありません。

10cm程の稚魚は1年で30㎝を超えてきます。
最終的には60㎝を超える大型魚です。1mを超える場合もあります。

2〜3年ほどで成長MAXに達する魚なので早い段階から大きめの水槽を用意しますが、体が柔らかいので全長と同じ奥行きがあれば飼育可能です。
ゆったり飼育するには150㎝以上の水槽をお勧めします。

水量も多いので水質管理が楽になります。
また、アロワナ同様飛び出し防止のため、水槽には蓋が必要です。

また最大100cmに達する大型淡水魚であるために、飼育するに当たっては、その体格に合った大きさの水槽が必要なことは言うまでもないでしょう。120cm以上の水槽を用いることが推奨されます。

夜行性の魚であるために、日中はおとなしく物陰に隠れていることが多いのですが、夜間になると活発に行動し、与えられた餌に貪欲に食らいついてきます。
 
その動きが激しいことからも、水槽は大きいに越したことはありません。
しかしながら、どうしても大きな水槽の設置が難しい場合には、餌の量を調整して成長を抑制させる必要があります。30cmほどまで成長した段階から餌を減らしてゆくことで、40~50cm程度に成長を止まらせることができます。

濾過は能力の高いオーバーフローが一番です。
もし、重量や予算の関係で難しい場合は大型の上部濾過装置を用いてください。
隙間に入るのが好きな魚ですからコーナーカバーの設置をお勧めします。
力が強いので配管を動かしたり破損させて水漏れを起こすなどトラブルを起こすことがあります。

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Ⅱ混泳するなら強い魚を選ぼう

混泳させるときは怪我してもすぐに治る打たれ強い魚がお勧めです。
生活圏の異ならないポリプテルスとは比較的相性が良いようです。

先にも述べたとおり、同種間では激しく争うので混泳は諦めてください。
エサ取りが非常に上手い魚です。
混泳相手までしっかり餌が回っている確認してください。
喧嘩がひどくなる事も想定してすぐに移せる別水槽があれば安心です。

私のスポッテッドナイフフィッシュ飼育体験談

大型魚の魅力は混泳させたときの迫力です。40㎝を超えてきたので180㎝水槽でポリプテルス、アジアアロワナと混泳させました。

初めの1週間は上手くいったのですが何がスイッチになったのかアロワナを鼻先で押しのけるようになりました。
顔を合わすたびにこの行為を行って反撃されそうになると柔軟な体を生かして物陰に隠れます。見ていて腹が立つほど上手く攻撃します。

流石にこれは無理と判断して空いていた水槽に移動させました。
アロワナと混泳できている方もいらっしゃる様ですが、私の場合はダメでした。

※スポッテッドナイフフィッシュは性格が極端の様で、優しい控えめな子もいれば、攻撃的な子もいるそうです。飼われているナイフフィッシュが混泳できる性格の子か一度試してみるのもありかもしれません。

大型魚の混泳の難しさを教えてくれた思い出深い魚です。
基本底にいる大型魚などと相性が良いようですね。

また、スポッテッドナイフフィッシュを飼育するに当たって、餌は大きく生餌と人工飼料に大別されます。
生餌の利点として食いつきが良いところが挙げられるでしょうが、その反面手間がかかりますし、費用面でも割高になりがちです。また、栄養面での偏りも懸念されますね。

私の場合、幼魚の段階のスポッテッドナイフフィッシュに、生餌として主にアカヒレを与え、他に自家採集したミミズなども与えていたのですが、成長と共に食事量が増え、その手間が負担になってきました。
 生餌にこだわりたい気持ちはあったのですが、負担に耐え切れず、やむを得ないと人工飼料に切り替えました。

しかしながら、幼少期から生餌に慣れ続けてきたせいか、一向に人工飼料を餌として認識してくれないのですよね。
暗くして餌を与えてみたり、匂いの強そうな飼料を選んでみたりと試行錯誤したのですが、食いつきの悪さからとうとう人工飼料は諦める結果となりました。

人工飼料に慣れさせるためには、幼魚の段階から与えておくことが大切です。

最後に・・・

スポッテッドナイフフィッシュの魅力と言えば、まず何といってもその独特な体型にあるでしょう。大きく出っ張った背中に、少し上に反っている尾鰭。
 そして成長段階によって変化はあるものの、大きく目立つ目玉模様にも惹かれてしまいます。

さらに飼育を始めてからは、餌に食らいつく時の、その見た目からは想像もできない貪欲で俊敏な動きに驚き、魅力を感じる方もいることでしょう。

スポッテッドナイフフィッシュは入手が容易な大型魚で、安価な稚魚がたくさん売られています。成魚は他の魚では味わえない迫力を持っていてので育てがいがありますよ。

アロワナの性質に近く気性が荒い魚であることから単独飼育が一番です。1mを超す大型魚なので単独飼育でも十分に魅力を発揮してくれます。

隙間に入り込むのが上手いのでレイアウトを壊すことも有りません。
水草と流木のダイナミックな水槽で贅沢に単独飼育するのも良いものです。
単独飼育でも身を隠すのが好きな魚なので必ず土管やシェルターなどを置いてあげましょうね。

大型淡水魚であるために、安易な気持ちでの飼育はお勧めできませんが、たとえ飼育することができなくてもスポッテッドナイフフィッシュは、全国のいくつかの動物園や水族館でも展示されています。
その魅力的な姿形を、是非多くの人々に知ってもらいたいものですね。